「シワ」や「しみ」、「たるみ」などがない、潤いのある美肌になりたいと思っている女性は多いですよね。
でも、どうしたら潤い美肌になれるのでしょうか?
潤い美肌になるための秘訣は、「肌の水分量を上げる」こと。
この記事では、肌の水分量を上げる方法について、詳しくご紹介します。
記事の中で紹介する方法を実践して、潤いのある美肌を手に入れましょう。
理想の肌水分量と平均値は?
「もちもち」「プルプル」している赤ちゃんのお肌。
その秘密は「肌の水分量」が豊富だということにあります。
つまり、肌の水分量を保てれば、赤ちゃんのようなプルプル美肌を保つことができるということなのですが、肌の水分量は赤ちゃんの時をピークに、年齢を重ねるごとに減少します。
肌の水分量を保つためには、化粧水や乳液・保湿クリームなどでスキンケアをしっかりすれば大丈夫、と思うかもしれませんが、毎日しっかりスキンケアをしているつもりでも、肌の悩みから解放されないということもあります。
「潤いのある美肌」を保つために重要なのは、
という状態のお肌を作ることが大切です。
もし、肌の水分量が少ないとシワやしみの原因にも。
美肌を保つために重要なお肌の状態について、詳しく解説します。
理想の水分量は40~50%
理想のお肌を保つには、肌の角質層に含まれる水分量が40~50%の状態であることが重要であるとされています。
しかし、実際のお肌の水分量の平均値は30~40%。
加齢をはじめ、紫外線やストレスなど、さまざまな原因によってお肌の水分量は減少するため、理想の水分量には少し足りていない、という方が多いようです。
水分と油分の割合は8:2が理想
お肌の「油分」というと、ニキビやお肌のテカりなど、トラブルの原因になるというイメージを持っている方が多いかもしれません。
確かに、多すぎる油分は肌トラブルの原因となりますが、適度な油分はお肌を保護してくれるもの。
油分があることによって、お肌から水分が蒸発してしまうのを防いでくれます。
美肌を保つためには、水分と油分の比率が8:2のお肌を目指しましょう。
肌の水分量が少ないとシワやしみの原因に
しみやシワ、くすみやニキビといった肌トラブルの原因には、肌の水分量の低下があります。
どういうメカニズムでトラブルが生じるかというと、肌の水分量が少ないことによって肌の角質層に隙間ができます。
肌の角質層に隙間ができると外部からの刺激を受けやすくなるため、肌荒れやしみ、シワやニキビといったさまざまな肌トラブルにつながります。
ニキビは一見、肌の乾燥とは関係が無いように感じる方が多いと思いますが、肌の水分量が少ない場合、皮脂が過剰に分泌されるため、ニキビができやすくなります。
肌の水分量を上げる方法
美肌を保つためには肌の水分量を上げることが重要となりますが、肌の水分量を上げるためには、化粧水をたっぷり使ったり高級なスキンケア用品を使えばいい、というわけではありません。
では、どうしたらいいかというと、肌の水分量を上げるには
ことが有効です。
それぞれの方法について詳しく解説します。
正しいスキンケアで乾燥を防ぐ
肌の水分量を上げるためには、「正しいスキンケアで乾燥を防ぐ」という方法が有効です。
まず、スキンケアで大切なこととして
- お肌に合うクレンジングを使うこと
- 優しく洗顔すること
- 熱いお湯で洗わないこと
- 洗顔したらすぐ保湿すること
があります。
洗浄力が強すぎるクレンジングや洗顔料を使ったり、ゴシゴシ強くこすってしまうと、汚れだけでなく必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
お肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうと肌の水分量が低下してしまうので、お肌の状態に合わせたクレンジングや洗顔料を選びましょう。
しっかりメイクを落とすにはクレンジングを、お肌の汚れや角質を落とすには洗顔料を使うといいですよ。
また、洗顔の際は熱いお湯を使わず、優しく洗うことが大切です。
洗顔後は、あまり時間をおかずに保湿をするようにしましょう。
保水力のある化粧品を選んで保湿を徹底する
洗顔で皮脂汚れや角質をキレイに落とした後は、保水力のある化粧水で保湿をすることが大切です。
「安い化粧水をたっぷりつけるといい」と耳にしたことがあるという方もいるかもしれませんが、肌の水分量は化粧水の量に比例するわけではありません。
肌の水分量を上げるためには、保水力のある水分量を適量使用することがポイントとなります。
肌の水分力を保つためにおすすめなのが、「セラミド」の入った化粧水。
手で温めてからのせたり、コットンにたっぷりと含ませてお肌にのせるようにすると、化粧水の成分をしっかり浸透させることができます。
食事と睡眠を見直して水分量を維持する
お肌の水分量を上げるためには、食事と睡眠も大切です。
食事では、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・無機質といった5大栄養素をバランスよく食べること、そして、規則正しく食事をすることを心がけましょう。
タンパク質は肉や魚、大豆など、そして、炭水化物は米やパン、麺類、脂質は乳製品や植物油、ビタミンは野菜や果物、無機質は小魚や海藻などに多く含まれます。
1食ごとにバランスのとれた食事をとるのが難しい、という方は、1日をトータルした量で考えるといいですよ。
また、お肌の水分量を上げるためには睡眠も大切となります。
お肌の水分量を上げるために睡眠が大切とされる理由は、寝ている間にお肌のターンオーバーが行われるため。
睡眠時間不足はターンオーバーの乱れにもつながるので、睡眠時間はしっかり確保できるように心がけましょう。
また、質のいい睡眠をとるために、寝る前にスマホやパソコンを使うのはやめましょう。
肌の水分量を上げるために必要な成分
肌の水分量を上げるには、
- 正しいスキンケアで乾燥を防ぐ
- 保水力のある化粧品を選んで保湿を徹底する
- 食事と睡眠を見直す
ことが大切だと紹介しましたが、肌の水分量を上げるためは保水力が高い成分を摂り入れることも重要です。
美肌を保つためにヒアルロン酸やコラーゲンなども有効、と耳にしたことがある方も多いと思いますが、おすすめなのは「セラミド」。
いったいどのような成分で、なぜおすすめなのか、また、セラミドを摂るにはどうしたらいいのか解説します。
おすすめは保水力の高い成分「セラミド」
保湿できる成分というと、「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」を思い浮かべる方も多いと思いますが、おすすめなのは、保水力の高い成分である「セラミド」です。
「セラミド」は肌の角層にある「角質細胞間脂質」の主成分であり、角層の細胞間の隙間を満たし、細胞や水分をつなぎとめる働きを持っています。
また、肌を外部の刺激から守る「バリア機能」の主役でもあります。
つまり、セラミドが少なくなることによってバリア機能が低下し、肌荒れを起こしやすくなるんです。
本来、「セラミド」は肌で作られる成分ですが、加齢に伴って生産量は低下します。
不足する「セラミド」を補うためには、「セラミド」を配合した化粧品を使用することが重要。
ただし、「セラミド」を配合していればどんな化粧品でもいいというものではありません。
化粧品に配合されている「セラミド」は、大きく分けると合成セラミドと天然セラミドの2種類。
合成セラミドは、ヒト型セラミドと疑似セラミドに分けることができますが、ヒト型セラミドは酵母を利用して作られたセラミドであり、「バイオセラミド」とも呼ばれる成分です。
人の肌で生産されるセラミドと同じ働きをするので肌の保湿力を高めることができます。
セラミド1・セラミド2・セラミド3・セラミド6・6Ⅱなどで表記されます。
一方、疑似セラミドは、石油原料などから科学的に合成されたもの。
ヒト型セラミドに比べて価格が安いのが特徴ですが、肌内部には浸透しません。
セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドなどの名前で表記されます。
天然セラミドは、動物セラミドと植物性セラミドに分かれます。
動物セラミドはその名前の通り動物由来のセラミドであり、「馬油」などが知られています。
セレブロシド・ビオセラミド・ウマスフリンゴ脂質などの名前で表記されます。
一方、植物性セラミドはトウモロコシやこんにゃく、米などから作られたセラミドであり、肌表面の保湿に有効です。
コメヌカスフィンゴ糖脂質・植物性セラミド・グルコシルセラミドと表記されます。
肌馴染みが良く保湿力が高い化粧品が欲しい時には、「ヒト型セラミド」を配合しているかどうかをチェックしましょう。
セラミドを多く含む食べ物を摂り入れよう
「セラミド」を多く含む化粧品で肌の外側からケアする以外の方法として、セラミドを多く含む食べ物を食べて、内側からケアするという方法も有効です。
セラミドは
- こんにゃく
- 米
- 小麦
- 牛乳
などに含まれています。
また、
- ごぼう
- わかめ
- ひじき
- コーヒー
- 黒豆
などの「黒」い色の食品には、セラミドを作る原料となる「フィトケミカル」が多く含まれます。
1日に必要なセラミドは約600μgとされていますが、この量を摂るためには、白米のご飯なら25杯分、玄米なら10杯、そして、こんにゃくは半丁とされています。
白米や玄米で必要量を摂取するのは大変ですが、こんにゃくなら毎日続けられそうですね。
また、セラミドを手軽に摂りたいという方には、サプリメントもおすすめです。
サプリメントと食事をうまく組み合わせながら続けてみるといいでしょう。
肌の水分量を計測する方法
冒頭で、美肌を保つために必要な水分量の目安は40~50%と紹介しましたが、肌の水分量を測るにはどうしたらいいの?と思う方もいますよね。
肌の水分量を計測するには
という方法があります。
それぞれの方法について紹介します。
化粧品カウンターで肌診断を受ける
化粧品カウンターでは、専用の機械を用いた肌診断を受けることができます。
肌の水分量はもちろん、肌年齢や透明感を知ることができるところもあるようです。
化粧品カウンターでの肌診断は、基本的に無料で受けられます。
診断結果に応じた化粧品サンプルをもらえることもあります。
サンプルを試しに使ってみて、お肌に合っているかどうかを確かめられるのも良い点です。
家庭用スキンチェッカーで計測する
化粧品カウンターに足を運ぶのは大変だし、もっと気軽に肌のチェックをしたいという方におすすめなのが「家庭用スキンチェッカー」です。
肌に当てるだけで簡単に肌の状態を調べることができますし、商品によっては水分・油分だけでなく、肌の弾力性をチェックすることもできます。
安いもので1,000円からあるので、手軽に試すことができますよ。
自宅で肌水分量が測れるおすすめスキンチェッカー3選
自宅でいつでも使用することができるスキンチェッカー。
さまざまなメーカーから多くの商品が販売されていますが、おすすめは
の3つ。
それぞれの商品について詳しく紹介します。
美ルル 肌チェッカー
美ルルスキンチェッカーは、株式会社ビューティフルエンジェル(綺麗堂)が販売しているスキンチェッカーです。
本体の大きさは高さ122mm×幅34mm×厚さ25㎜で重さは約37g。
ピピっと3秒で、手軽に水分量と油分量を測ることができます。
肌の状態が良い時は緑色に、そして、肌の状態が悪い時には赤色にと、液晶パネルの色が計測結果によって変化するので、お肌の状態を色で確認することが可能です。
また、パネルに肌の状態に応じたマークが表示されるなど、分かりやすいのも特徴です。
美ルルスキンチェッカーは、10回分の測定結果を自動保存してくれるので、お肌の変化も分かります。
熊本支援プロジェクトとして、くまモンデザインのスキンチェッカーも販売中です。
2019年3月1日現在の価格は、2,980円です。
Huntkey フェステ 水分・油分チェッカー
Huntkey フェステ 水分・油分チェッカーは、お肌の水分量や油分量と肌状態を知ることができるスキンチェッカーです。
肌の水分量は5段階のアイコンと%表示で、そして、肌の油分と肌状態は5段階のアイコンで表示してくれます。
また、過去5回分の測定結果を記録する機能がついているので、肌の変化を確認することもできます。
2019年3月1日現在、1,463円で購入することができます。
Miya 2in1 スキンチェッカー
Miya 2in1 スキンチェッカーは、肌の水分量と油分量を測定することができるスキンチェッカーです。
このスキンチェッカーの特徴は、水分を噴霧して補水することができるということ。
化粧水を噴霧する場合は、薄める必要がありますが、化粧後にも噴霧が可能となっています。
2019年3月1日現在、3,575円で購入することができます。
まとめ
肌の水分量を保つために出来ることをいくつかご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
手軽にできることがたくさんあるので、ぜひ実践して潤いのある美肌を手に入れましょう。